仕事で英語が必要なビジネスパーソンや、就職活動を控える学生にとって、英語力を証明するための英語検定試験は非常に重要です。本記事では、代表的な英語検定試験について、その特徴や申し込み方法、採点方法、料金、テスト開催時期、メリット・デメリットを詳しく解説します。自分に合った英語検定を見つけて、キャリアアップや就職活動に役立てましょう!
テストを選ぶ際のポイント
英語検定試験を選ぶ際には、自分の目的や英語力、受験費用、試験日程などを考慮する必要があります。以下は、試験選択の際に考慮すべきポイントです。
- 目的に合った試験を選ぶ: 自分の目指す目標や利用シーンに合った試験を選びましょう。例えば、ビジネス英語を身につけたい場合はTOEICが適していますが、留学を考えている場合はIELTSやTOEFLを検討しましょう。
- 受験費用と試験日程: 受験料や試験日程を確認し、自分の予算やスケジュールに合った試験を選びましょう。また、試験の頻度や場所も考慮しましょう。
- スキルのバランス: 試験がどのようなスキルを評価するかを理解し、自分の弱点や強みに合った試験を選びましょう。例えば、スピーキングに自信がある場合は、スピーキングセクションが含まれる試験を選択することができます。
1. TOEIC(Test of English for International Communication)
特徴
TOEICは、国際ビジネスにおける英語コミュニケーション能力を評価する試験です。リスニングとリーディングの2つのセクションに分かれており、ビジネスシーンに特化した内容が出題されます。近年ではスピーキングとライティングのテストも提供されています。
申し込み方法
TOEICの公式サイトからオンラインで申し込みが可能です。試験日は定期的に設定されているため、自分の都合に合わせて受験日を選ぶことができます。
https://www.iibc-global.org/toeic.html
採点方法
リスニングとリーディングそれぞれ495点満点で、合計990点満点です。スコアは1点刻みで表示され、総合得点が評価されます。
料金
受験料は約7000円(リスニング&リーディング)です。スピーキング&ライティングテストは別途料金がかかります。
テスト開催時期
年間10回程度開催されています。具体的な日程は公式サイトで確認できます。
テスト構成
- リスニングセクション: 100問、45分。写真描写問題、応答問題、会話問題、説明文問題の4パートに分かれます。
- リーディングセクション: 100問、75分。短文穴埋め問題、長文穴埋め問題、読解問題の3パートに分かれます。
メリット
- ビジネス向け: ビジネス英語に特化しており、仕事での英語力を証明するのに適しています。
- 認知度が高い: 多くの企業が採用時にTOEICスコアを重視しています。
デメリット
- 費用がかかる: 複数回受験する場合、費用が負担になることがあります。
- 一部のスキルに偏る: リスニングとリーディングが中心で、スピーキングとライティングは別途試験を受ける必要があります。
2. 英検(実用英語技能検定)
特徴
英検は、日本国内で広く認知されている英語検定試験です。5級から1級までの7段階に分かれており、自分のレベルに合わせて受験できます。特に、2級以上は大学入試でも活用されています。
申し込み方法
英検協会の公式サイトからオンラインで申し込みが可能です。学校や塾を通じて団体受験することもできます。
https://www.eiken.or.jp/eiken/
採点方法
合格・不合格の結果が出ます。2次試験(面接)もあり、総合的な英語力を評価されます。
料金
受験料は級によって異なります。例えば、2級は約7000円、1級は約10000円です。
テスト開催時期
年に3回(1月、6月、10月)開催されます。
テスト構成
- 1次試験(筆記試験):
- 5級~3級: リーディング、リスニング。
- 準2級~1級: リーディング、リスニング、ライティング。
- 2次試験(面接試験):
- 3級~1級: スピーキング。
メリット
- 幅広いレベルに対応: 初心者から上級者まで、自分のレベルに合わせた受験が可能です。
- 総合的な英語力の評価: 筆記試験に加えて面接試験もあるため、総合的な英語力が評価されます。
デメリット
- 特定のビジネスシーンに特化していない: TOEICに比べて、ビジネス英語の評価にはやや不向きです。
- 受験機会が限られている: 年3回の開催のため、タイミングを逃すと次の受験まで待つ必要があります。
3. IELTS(International English Language Testing System)
特徴
IELTSは、英語圏への留学や移住を目指す方に適した試験です。アカデミックモジュールとジェネラルトレーニングモジュールの2種類があり、自分の目的に合わせて選べます。
申し込み方法
IELTS公式サイトからオンラインで申し込みが可能です。試験日は年間を通じて設定されています。
https://www.eiken.or.jp/ielts/
採点方法
リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つのスキルを評価し、各セクションは0.5点刻みでバンドスコア1.0から9.0まで評価されます。
料金
受験料は約25000円です。
テスト開催時期
年間を通じて複数回開催されています。公式サイトで詳細な日程を確認できます。
テスト構成
- リスニングセクション: 4つのセクション、40問、30分。
- リーディングセクション: 3つのセクション、40問、60分。
- ライティングセクション: 2つの課題、60分。
- スピーキングセクション: 3つのパート、11-14分。
メリット
- 総合的な評価: 4技能すべてが評価されるため、バランスの取れた英語力を証明できます。
- 国際的な認知度: 海外の大学や企業でも広く認知されており、留学や就職に有利です。
デメリット
- 高額な受験料: 他の試験に比べて受験料が高いです。
- 準備が必要: 特にライティングとスピーキングは、しっかりとした準備が求められます。
4. TOEFL(Test of English as a Foreign Language)
特徴
TOEFLは、英語圏の大学や大学院への入学を目指す非英語圏の学生向けの試験です。インターネットベースのTOEFL iBTが主流で、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの4技能を評価します。
申し込み方法
TOEFL公式サイトからオンラインで申し込みが可能です。試験日は年間を通じて設定されています。
採点方法
各セクション30点満点で、合計120点満点です。
料金
受験料は約25000円です。
テスト開催時期
年間を通じて複数回開催されています。公式サイトで詳細な日程を確認できます。
テスト構成
- リーディングセクション: 3-4つの文章、36-56問、60-80分。
- リスニングセクション: 4-6つの講義、2-3つの会話、34-51問、60-90分。
- スピーキングセクション: 6つのタスク、20分。
- ライティングセクション: 2つのタスク、50分。
メリット
- 留学に強い: 英語圏の大学で広く認知されており、留学に必要な英語力を証明するのに最適です。
- 4技能の評価: 総合的な英語力を評価されるため、バランスの取れた英語力が求められます。
デメリット
- 高額な受験料: 受験料が高く、複数回受験する場合の負担が大きいです。
- 難易度が高い: 特にリーディングとリスニングは、学術的な内容が多く、難易度が高いです。
5. ケンブリッジ英検(Cambridge English Qualifications)
特徴
ケンブリッジ英検は、イギリスのケンブリッジ大学が提供する英語検定試験で、世界中で認知されています。レベル別に多くの試験が用意されており、特にFCE(First Certificate in English)やCAE(Certificate in Advanced English)が有名です。
申し込み方法
ケンブリッジ英検の公式サイトからオンラインで申し込みが可能です。試験日は年間を通じて設定されています。
https://www.cambridgeenglish.org/jp/
採点方法
試験ごとにスコアが設定されており、合格・不合格が判定されます。
料金
受験料は試験のレベルによって異なりますが、約20000円〜30000円です。
テスト開催時期
年間を通じて複数回開催されています。公式サイトで詳細な日程を確認できます。
メリット
- 国際的な認知度: 世界中で広く認知されており、留学や就職に役立ちます。
- 総合的な評価: 4技能すべてが評価されるため、バランスの取れた英語力を証明できます。
デメリット
- 高額な受験料: 受験料が高いため、複数回受験する場合の負担が大きいです。
- 準備が必要: 特に上級レベルの試験は、しっかりとした準備が求められます。
まとめ
英語検定試験は、自分の英語力を客観的に証明するために非常に有効な手段です。TOEICや英検は日本国内での認知度が高く、ビジネスや就職活動に役立ちます。IELTSやTOEFLは、留学を目指す方に適しており、ケンブリッジ英検は国際的な認知度が高い試験です。
それぞれの試験には特徴があり、メリット・デメリットも異なります。自分の目的や英語力に合わせて、最適な試験を選びましょう。英語検定試験の合格を目指して、しっかりと準備を進めてください。成功を祈っています!