「Even if」と「Even when」、日本語では「たとえ~でも」「~の場合も」と同じ訳で捉えられるので、誤ったほうを使ってしまうことがあります。
仮定や条件を表現する際に使われる「Even if」と「Even when」は、似たような意味を持ちながらも微妙なニュアンスの違いがあります。
これらの表現を正しく使い分けることは、文の意味を明確に伝える上で重要です。
本記事では、「Even if」と「Even when」の使い分け方と、それぞれのニュアンスの違いについて詳しく解説します。
正しい文脈に沿って使えるようにし、効果的なコミュニケーションを実現しましょう。
「Even if」と「Even when」の使い分け方
「Even if」は可能性が低い条件を表現する際に使われ、「Even when」は可能性が高い条件を表現する際に使われます。
Even ifは「たとえ~だとしても」、Even whenは「~するときでも」と訳すことができます。
Even if
Even ifは、「たとえ~だとしても」という意味です。
- 仮定・条件が実現する可能性が低い場合
- 仮定・条件が実現するかどうかわからない場合
に使います。
Even if を使った例文
- Even if it rains, we’ll still go to the beach.(たとえ雨が降っても、私たちはまだビーチに行きます。)
- Even if he fails the test, I’ll still support him.(たとえ彼が試験に落ちても、私は彼をサポートし続けます。)
Even when
Even whenは、「~するときでも」という意味です。
- 仮定や条件が実現する可能性が高い場合
- 実際に起こることを想定している場合
に使います。
Even whenを使った例文
- Even when I have a lot of work, I always make time for my family.(仕事がたくさんあっても、私はいつも家族のために時間を作ります。)
- Even when it snows, the trains in this city rarely get delayed.(雪が降っても、この街の電車はほとんど遅れることはありません。)
「Even if」と「Even when」のニュアンスの違い
先ほどの各例文の「Even if」と「Even when」を入れ替えてみることで、ニュアンスの違いを見てみましょう。
- Even if it rains, we’ll still go to the beach.(たとえ雨が降っても、私たちはまだビーチに行きます。)
- Even when it rains, we’ll still go to the beach.(雨が降っても、私たちはまだビーチに行きます。)
二つの文章とも、雨が降っていることに関係なくビーチに行く意思があることを強調していますが、
Even ifの文では、雨が降る可能性が低い・または雨が降るかどうかわからない状況で、
Even whenの文では、雨が実際に振っていたり、天気予報で雨が降る確率が高いことをすでに知っている状況であることが前提条件になっています。
- Even if I have a lot of work, I always make time for my family.(たとえ仕事がたくさんあったとしても、私はいつも家族のために時間を作ります。)
- Even when I have a lot of work, I always make time for my family.(仕事がたくさんあっても、私はいつも家族のために時間を作ります。)
二つの文章とも、仕事が忙しいことに関係なく家族のために時間を作る意思があることを強調していますが、
Even ifの文では。仕事が忙しいかどうかは不確定な状況であり、
Even whenの文では、後者は仕事が実際に忙しいことを前提にしています。
「Even when」は「実際にその状況でも」という前提条件と覚えておきましょう!