英語の学習中、「everyone」「every one」「everybody」の違いに迷ったことはありませんか?それぞれ似たような意味を持つため、使い分けに悩む人も多いと思います。この記事では、これらの語の違いと使い方を明確にし、それぞれのニュアンスや使用パターンを例文とともに丁寧に解説します。
実は、「everyone」と「everybody」はほぼ同じ意味ですが、「every one」は少し異なる意味合いを持っています。
everyoneの使い方・特徴
文法・語法的な定義: 「everyone」は「すべての人」を意味する単数扱いの代名詞です。文法的には三人称単数形の動詞と一緒に使います。
使用場面: フォーマル・インフォーマル両方で広く使われます。
例文:
- Everyone is welcome to join the meeting. (誰でもその会議に参加できます)
- Everyone knows the answer. (誰もがその答えを知っている)
- Has everyone finished their homework? (全員、宿題は終わりましたか?)
everybodyの使い方・特徴
文法・語法的な定義: 「everybody」も「すべての人」を意味する単数扱いの代名詞です。「everyone」と意味・使い方ともにほぼ同じです。
使用場面: ややカジュアルな響きがあるため、日常会話でよく使われます。
例文:
- Everybody loves a good story. (誰もが良い話を好む)
- Is everybody ready? (みんな準備はできてる?)
- I want to thank everybody who helped. (手伝ってくれた皆さんに感謝したい)
every oneの使い方・特徴
文法・語法的な定義: 「every one」は「それぞれすべての一つ一つの人や物」を指します。代名詞ではなく、しばしば「of + 複数名詞」と一緒に使われます。
使用場面: 特定のグループ内のすべての人や物について個別に言及するときに使います。
例文:
- Every one of the students passed the exam. (生徒全員が試験に合格した)
- I checked every one of the packages. (その荷物を一つ一つ確認した)
- She greeted every one of her guests personally. (彼女はすべてのゲストに個別に挨拶した)
よく使われるパターン
+ of 複数名詞:(「every one」に特有の構文)
- every one of the books
- every one of us
everyone / everybody に続く動詞は単数形
- Everyone is here.
- Everybody has arrived.
例文:
- Every one of the cookies was eaten.(そのクッキーは全部食べられた)
- Everyone wants to be happy.(みんな幸せになりたい)
- Everybody is enjoying the party.(みんなパーティーを楽しんでいる)
用法比較表
観点 | everyone | every one | everybody |
---|---|---|---|
定義 | すべての人(単数扱い) | 個別にすべて(ofと共に使う) | すべての人(単数扱い) |
主な意味 | 一般的に「みんな」 | 一つ一つを強調 | 一般的に「みんな」 |
よく使う文脈 | 一般的な話題 | 詳細に言及する場面 | 会話・カジュアルな表現 |
使用頻度や印象 | 標準的・フォーマルもOK | 強調的・厳密 | カジュアル |
例 | Everyone is happy. | Every one of them is broken. | Everybody is excited. |
「everyone」「everybody」「every one」の後に続く語
このセクションでは、これらの語の後に続きやすい語や表現を、使用される文脈ごとに紹介します。
使用シーン:日常会話でのあいさつや確認
- Is everyone here? (全員そろっていますか?)
- Has everybody eaten? (みんな食べましたか?)
- Every one of you is important. (あなたたち一人ひとりが大切です)
使用シーン:ビジネスや会議の場面
- Everyone needs to submit the report by Friday. (全員、金曜日までに報告書を提出してください)
- I want to thank every one of you for your hard work. (皆さん一人ひとりの努力に感謝します)
- Is everybody clear on the next steps? (次のステップは全員理解していますか?)
使用シーン:感情や気持ちの表現
- Everyone wants to feel loved. (誰もが愛されたいと思っている)
- Everybody was surprised by the news. (そのニュースにみんな驚いた)
- She remembered every one of her childhood friends. (彼女は子ども時代の友人一人ひとりを覚えていた)
混同しやすい理由と学習者アドバイス
これらの語が混同されやすい理由の一つは、視覚的・音声的な類似性にあります。「everyone」と「every one」はスペースの有無だけで見分けがつきにくく、リスニングでは区別がつかないため混乱しがちです。また、「everybody」と「everyone」は意味的にも同じであるため、どちらを使えばよいか迷いやすいのです。
アドバイスとしては、
- 「every one」は強調や個別性を意識して使う
- 「everyone」「everybody」は基本的には同じ意味なので、文体(フォーマル・カジュアル)で選ぶ という判断軸が有効です。
まとめと判断のコツ
それぞれの語の違いと使い方を整理すると、次のようになります:
- everyone:すべての人を意味し、ややフォーマル
- everybody:同じ意味で、よりカジュアル
- every one:個々を強調し、「of+名詞」がよく続く
こういうときは…
- 「みんな」を漠然と指したいとき → everyone / everybody
- 「一人ひとり」や「それぞれ」を強調したいとき → every one
それぞれの違いとニュアンスを理解して、文脈に合った表現を選べるようになると、英語の表現力がぐんとアップしますよ。