英語学習の基礎 – 初心者のための完全ガイド【最初に押さえておきたい】

英語学習の基礎をしっかりと固めるための情報を提供します。初心者でも安心して学べるガイドです!

英語学習の基礎を固めるステップ

英語学習を始めるには、まず基本的な文法と語彙を学ぶことが重要です。教材を活用しながら、効果的に学習を進めましょう。

「英語が話せるようになる」ためには、次のようなステップを踏む必要があります。

  1. 基礎を固める
  2. インプット(ReadingとListening)
  3. アウトプット(WritingとSpeaking)

これは当たり前のようなステップに見えますが、実は英語学習者の多くがこのいずれかのステップをおろそかにしているため、英語を話せるようになっていないのです。

そしてどのステップをおろそかにしているのかは、学習者自身ではなかなか気づきにくいものでもあります。なぜなら、学習者は「英語が話せるようになる」ための全体像を俯瞰(ふかん)することができないからです。

今の自分に何が足りていないのか、どこを強化すればいいのかを知ることが、「英語が話せるようになる」道筋となります。

 

英語学習に近道なし

英語は、日本語ともっとも遠い関係にある言語だそうです。

アメリカのFSI(Foreign Service Institute)のデータによると、米国人が日本語の日常会話をマスターするのに必要な学習時間は2400~2760時間と言われています。

逆に考えると、日本人が日常英会話を習得するには3000時間ほどの学習時間が必要ということになります。

3000時間の学習時間を確保するには、

1日6時間・365日毎日学習するとして1年4か月、1日2時間の学習では4年ほどかかることになります。

これだけ勉強してやっと日常会話レベルですから、TOEICでいうと500点ほどの英語力です。ビジネスレベルやまったく不都合なく英語が話せるようになるには、少し集中して勉強したくらいではなかなか到達できるものではないことがわかります。

なので、中学高校と英語を勉強してきたのに「英語が話せない」人も焦る必要はありません。単純に、まだまだ学習がたりていないのです。

これほど長い時間をかけて学習するので、つい楽な道を探したりショートカットしたくなる気持ちはわかりますが、語学学習に近道はありません

しかし、近道はなくとも遠回りをする必要もないです。

回り道をせずとも、ここでお話する3つのステップ:基礎→インプット→アウトプットを欠けることなく学習すれば、かならず誰でも英語を話せるようになります

英語学習の基礎固め

英語の基礎は、大きく3つにわけることができます。

  1. 文法
  2. 語彙
  3. 発音(流暢さ)

どれか一つでも欠けていたり、苦手な部分があっても放置してはいけませんよ。

文法

「英語を習得するのに文法は必要ない」という意見を聞いたことがありませんか?

これは、半分正しく、半分誤りです。

 
英文法を学ばなくても英語が話せるのはこんな人↓

私たちが日本語を話せるようになったように、勉強せずとも自然に言語を覚えることができるのは、7~12歳頃までが限界と言われています。

ただし、これは主に発音を含めて「ネイティブのように」話せるようになる条件なので、大人であっても文法や語彙においては少しばかり有効です。英語を話さなくてはコミュニケーションができない生活をし、家の中でも外に出ても常に英語オンリーの環境であれば、赤ちゃんが言葉を覚えるようなプロセスで少しずつ文法パターンを習得することができます。

しかし、多くの日本人学習者はそのような環境にはいません。

それに、もしそのような環境を用意できたとしても、合っているか間違っているかわからない英語を「伝わるから」という理由で使い続けるのはあまりスマートではありませんね。

正しい英語を学び、できるだけ正しく使用しようと試み、誤りは正してもらい、それを繰り返すことで「英語が話せるようになる」ほうがよほど近道です。

 

なので、文法を学びましょう。文法は大切です。

中学・高校で学んだ英文法をきっちりと理解しているのであれば、後は語彙を増やし発音を身に付けて、インプットとアウトプットの繰り返しをするだけで英語は話せるようになります。

 

しかし悲しいことに、「話せるようになるための英文法」を教わっていない人がたくさんいます。

あなたの学校の先生は英語が話せていましたか?

例えば、to不定詞と動名詞(~ing)は同じと習った人が多いと聞きます。

これ、一緒ではありません。

 

文法事項は丸暗記させ、英語を話すための英文法が学校教育では欠けていたため、学校で英語を学んだのに英語が話せるようになっていない日本人が多いのは事実です。

  • 英語が話せるようになりたいと思っている人は、文法をおさらいしましょう
  • すでに学校で習ったことが身についている人は、話せるようになるための文法と今までの知識とを合致させる作業をしましょう
  • 文法を忘れた人は、この機会に学びなおしましょう

文法の苦手意識を改善する記事一覧≫

 

語彙

たくさんの語彙を知っていると、単語だけ並べても意思疎通ができるという利点があります。

基礎を固めるうえで大事な「語彙」というのは、単語の意味がわかるだけでなく、もう一歩進んで、適切な文脈で適切な語彙を選択できるようになることです。

一語一訳ではなく、英単語の持つイメージをネイティブの頭の中のイメージと一致させる必要があります。

この部分は、日本の学校教育ではスッポリ抜け落ちています。

 

日本人は、難しい単語をたくさん知っています。これにはネイティブも驚く人が多いです。

単語量が多いのは素晴らしいことに違いないですが、会話の中で使おうとすると、文脈に合っておらず不自然であったり、意味は通じてもニュアンスが違ったり…チグハグな印象を与えてしまいます。

これを解消するためには、パラフレーズ、コロケーション、語源といったアプローチから語彙を増やすトレーニングをします。

語彙力をアップする記事一覧≫

 

発音(流暢さ)

発音を正しく理解していなければ、会話で相手が言っていることが理解できない・自分の発言が伝わらないといったことが起こります。

 

英語を話せるようになりたい人の中には、ネイティブに間違えられるくらいきれいな発音を身に付けたいという人もいるでしょう。

この場合、ネイティブ=アメリカ人やイギリス人の発音を目指す人が多いと思います。

しかし、覚悟しておいてほしいのが、残念ながら大人になってから英語を習得してもネイティブと同等の発音は身に付きません。

これは、上でも少し触れたように、人間の脳の仕組みとして言語獲得(母語と同等に話せるようになる)には年齢の限界があるからです。

 

 
では、発音や流暢さは、何を終着点にして頑張ればいいの?
 
発音・流暢さの習得度の終着点は、どの国の英語話者と話しても、ほぼ100%聞き取れて、問題なく伝わるレベルを目指したいですね!

今や英語は国際語です。

あなたが英語を勉強したいと思った理由と同じように、世界には英語を話している人が大勢います。

国や地域によって、話されている英語の発音は異なりますが、お互いに伝わらないなんてことはありません。

英語のアクセント(訛り)の特徴をつかむまでは少し苦労することもあるかもしれませんが、それは訛りであって間違いではないから伝わるのです。

 

大人になってから英語を習得した人は、どんなに英語がうまい人も少なからずジャパニーズアクセント(日本語訛り)が残ります。

でもこれは恥ずべき事ではありません。大人になってからも努力を続けて、英語を話せるようになった人の勲章です。

 

英語の発音を覚えるには、とにかく声に出す練習がめちゃめちゃ大切です。

聞こえた音をそっくりそのまま声に出して真似をする「シャドウイング」というトレーニング法が有効です。

そっくりそのまま声に出せるということは、その音が聞き取れているということでもあるので、シャドウイングはリスニング力を鍛えることもできます。

 

そして、できれば誰かに評価してもらうこと

間違った音のままでいると、実際の会話では聞き取ることも伝えることも障害になってしまします。

 

英語を聞き取り・聞き取ってもらうには、単語一つ一つの発音を正確にするだけでなく、文章がブツ切りにならないような流暢さが必要になります。

英語は、日本語以上に音の強弱やリズムが重要です。

  • 単語の発音を正確に身に付けるには、発音記号を目で見ながら覚える方法や、シャドウイングでネイティブの発音を耳で聞きながら繰り返すトレーニングが必要
  • 流暢さを身に付けるには、単語と単語がスムーズに流れるように音をつなげる「リンキング」や、弱い音が省略されたように聞こえるパターンを真似るシャドウイングが有効

発音・流暢さを鍛える記事一覧≫

 

まとめ:基礎は一度身に付ければ一生失うことはない

基礎学習は、正直あまり楽しいものではありません。

特に文法の勉強はしたくないという人は多いかと思います。みんなそうです。

 

しかし、基礎は一度身に付けてしまえば一生失うことはありません。

しっかりとした基礎があれば、あとはより多くの英語に触れることで必ず英語は話せるようになりますし、基礎学習なしに英語を勉強している人に比べて伸び率が大幅にアップすることは保証されています。

 

英語力の伸び悩みを感じている人は、ぜひ一度見直してみてください。

がんばりましょう!

 

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