大人になってから英語を勉強すると、誰もが突き当たる壁ですね。
そんなときは、基本に立ち戻って「基礎文法」をしっかり理解すると、その後の英語力がグンと伸びます。
私もTOEIC900点を超えてから文法をイチからやり直したことで、今まで何となくで理解していたところを根拠を持って理屈で理解できるようになり、伸び悩んでいたスコアを945まで上げることが出来ました。
また、英会話をするときにも「使える」英文法が増えたことで、伝えたいことを的確に表現できるようになりました。
今から英語を勉強し直したい・英語力を今より上げたいと悩んでいる人は、ぜひ文法をやり直してみてください!
基礎文法をやり直しする意味と効果
まず最初にお伝えしておきたいのが、「英語を話せるようになるためには、文法の勉強は要らない」という声をたまに耳にしますが、私はそうは思いません。
海外生活など英語環境で自然に英語を覚えていくぶんには英文法を理解していなくても、「合っているか間違っているか」を違和感で判断することが出来るようになるかと思います。
しかし、日本で勉強する場合やすでに日本語を自由に扱える大人になってからの英語学習では、「納得しながら理解をする」ことが語学習得の近道となります。
これは語学習得だけでなくどんなことにも当てはまることなのですが、例えば筋トレをするときに腹筋の”型”だけ真似ても効果は期待できず、どの動きがどの筋肉に作用するのかを意識して筋トレをすることで効率が上がるのと同じことです。
英語学習において、文法は「基礎」と呼ばれる通り、語学習得の「土台」となるもので、しっかりした土台なしにスキルを積み上げていくことはできません。
英語力を伸ばしたい人は、英文法を「納得しながら理解」しておきましょう。
目的別!オススメ英文法書
英文法は、非常に奥深くすべてを完璧に理解するのはなかなかに難しいです。
文法は大切ですが、すべてを一度で理解しようとするのではなく、
- 「話すための英文法」
- 「英語で論文を書いたり読み込むための英文法」
- 「語学試験で高得点を狙うための英文法」
など、自分の目的に沿った参考書を選び、今の自分に必要な知識を得るほうが、学習効率が良いかと思います。
ここでは、目的別にオススメの英文法書をご紹介します!
英文法がまったくわからない人・ゼロからやり直したい人向け
大岩のいちばんはじめの英文法
英語を学習するすべての人が理解しておくべき英文法を学習できる参考書です。
難しい説明ではなく、簡単な話口調で書かれているので、机に向かった勉強が苦手な人にもおすすめできます。
「形容詞」「副詞」「名詞」などの、知っておくと便利な文法用語もおさらいすることができるので、「専門用語ばっかりでよくわからない」という文法アレルギーだった人も、この本でなら無理なく学習が進められると思いますよ!
ある程度は理解しているけど、英文法を学び直してステップアップしたい人向け
世界一わかりやすい英文法の授業
- 英会話は少し出来るようになってきた
- SNSやチャットなどでは少し理解できるようになってきた
- …でも文法が合っているかは自信がない
- このままでも良い気はするけどもう一歩ステップアップしたい
という人にオススメの文法書です。
著者は、スタディサプリでおなじみの関正生 先生なので、理解のしやすさは太鼓判つき。
コチラもわかりやすい口調で説明されている本なので、ガリガリ勉強するよりも楽しみながら英文法をやり直したいという人はぜひこの参考書を手に取ってみてください。
ある程度英語に自信がある人でも、「なんとなくわかるけどこの違和感を口で説明することができない…」という点がスッキリと解消できるかと思います!
TOEICで高得点を目指している人・ガッツリ!キッチリ学び直したい人向け
一億人の英文法
時間がかかってもいいから文法をキッチリと着実に理解したいという人は「一億人の英文法」をやってみてください。
すごく分厚い本なので、初心者や学習習慣がまだない人にはおすすめできません。恐らく最後まで到達できないかと思います…。
「絶対に英文法を完璧に理解してやる!」という強い意志がある人は、この参考書をやり通すと英語力が爆上がりすることは間違いないです。
TOEICなどの語学試験で高得点を狙いたい人や、論文を書く人、英語を仕事にしたい人は避けて通れない文法書だと思います。
分厚い文法書と言っても、説明はわかりやすく丁寧なので、時間をかけてじっくりと納得しながら理解できる内容です。
これから語学留学をする人向け
Grammar in Use(初級)
Grammar in Use(中級)
Grammar in Use(上級)
これから海外の語学学校に留学する人は、Grammar in Useで勉強をしておくと留学中の授業の理解度が上がり英語力も伸びやすくなります。
Grammar in Useは世界中で人気のある英文法書です。レッスンのテキストとして採用している学校もあります。
すべて英語で書かれている本なので、まったくのゼロから英語を勉強し始める人には向きませんが、文法用語や説明が英語なので、英語のことは英語で理解したいという人にもオススメです。
英文法書の使い方
授業で講師に教わるのではなく独学で英文法を学ぶ場合、参考書で勉強をすることになります。
そうすると、読んでも理解できない部分や、勘違いをしたまま記憶してしまうことも出てきます。
解決法として、理解が不十分になることを避けるために、文法書は1度やって終わりではなく必ず何周か復習するようにしましょう。
「1週間で学習した内容を次の一週間でもう一度繰り返す」のように自分でルールを決めておきます。
出来るだけ短い周期で繰り返し、記憶が新鮮なうちに情報を再確認することによって知識が定着します。
これは英文法の学習法に限らず、独学で勉強するときの確実な学習方法なので、癖付けるようにしておくと必ずチカラがつきますよ。
以上、がんばりましょうー!