CEFR各レベル目標達成に必要な学習時間

英語を習得するのに必要な時間は?目指すレベル別に学習時間と学習方法を解説

母国語が日本語の人が、英語を習得するのにかかる学習時間は、一般的に1000~3000時間と言われています。

3000時間とすると、毎日2時間学習するとして4年以上かかる計算になります。

 

「英語を習得する」と一言で言っても、どこまで話せるようになるかは、人によってイメージが異なるでしょう。

最初に厳しいことを言ってしまいますが、1日2時間4年間英語を学習したとしても、日本語と同等に扱えるほどペラペラになるのは困難です。

「第二言語として英語を学ぶ限り、ネイティブの壁を超えるのは叶わない」と割り切ったほうが、モチベーションを維持しながら学習継続することができます。ネイティブと自分の英語力の差を比較すると、途方もなく、到達できる気がしない気持ちを抱えながら学習するのはしんどいですからね。

 

しかし、正しい学習方法にアプローチして毎日の2時間の学習を継続することができれば、4年後には「言いたいことは英語で言える」レベルには到達可能です。

この記事では、各レベルの学習時間と学習方法を提示しながら「どれくらい話せるようになるか」をお伝えします。目標設定と学習計画の参考にしてください。

CEFRを用いたレベル設定

「どれくらい話せるようになるか」の指標として、CEFRを用います。

CEFRとは

CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)は、言語教育のための共通の基準を提供するために、ヨーロッパ評議会によって開発された枠組みです。この共通基準により、客観的に言語能力を共通の尺度で理解し、比較することができます。

CEFRは、言語能力を6つのレベル(A1、A2、B1、B2、C1、C2)に分類しています。

それぞれのレベルは、以下のような特徴を持ちます:

CEFRできること(Can-do)
A1
(初級レベル)
日常的な表現や簡単な対話ができる程度の基本的な言語能力を示します。
例えば、自己紹介や簡単な質問に答えることができます。
A2
(初中級レベル)
日常生活の基本的なコミュニケーションや簡単な文書の読み書きができるレベルです。
例えば、ショッピングや旅行の場面でのコミュニケーションが可能です。
B1
(中級レベル)
日常会話や一般的なテキストの理解ができるレベルです。
例えば、自分の意見を述べたり、簡単な文章を書くことができます。
B2
(中上級レベル)
複雑なテキストの理解や流暢な会話ができるレベルです。
例えば、新聞記事や映画などの文化的なコンテンツを理解し、意見を述べることができます。
C1
(上級レベル)
高度な語彙や文法の知識を持ち、複雑なテキストの読解や文書の作成ができるレベルです。
例えば、学術論文や専門的な記事を読み書きすることが可能です。
C2
(上級者)
ほぼネイティブスピーカーと同等の言語能力を持ち、高度な専門的なテキストの理解や表現ができます。

※国際的な指標として上記6つのレベルが設定されていますが、日本の言語教育環境に適した形で適応されたCEFR-Jというものもあります。

CEFR-Jは、各レベルを更に2レベルに細分化したレベルが設定されています(A2.1, A2.2など)。CEFR-Jは、日本の言語教育機関や教育関係者によって広く活用されています。

 

各レベル目標達成に必要な学習時間と学習方法

各レベルを段階的に達成していくことで、目指すべきレベルに到達できます。

ここでは、各レベル目標達成に必要な学習時間の目安と学習方法をお伝えします。

目標レベル学習時間目安合計学習時間
A1200~300時間200~300時間
A2400~600時間600~900時間
B1600~800時間1200~1700時間
B2800〜1200時間2000~2900時間
C11200〜1800時間3200~4700時間
C21800〜2400時間5000~7100時間

CEFR各レベル目標達成に必要な学習時間

レベルが上がるにつれて、次のレベルを目指すための学習時間が増えていきます。

そのため、長期的に継続して学習に取り組むことが極めて重要です。

 

「複雑なテキストの理解や流暢な会話ができる」B2レベルになると、「話せるようになってきた」という実感が沸きます。B2レベルは、海外駐在員の平均発話レベルとも言われています。

B1だと、まだ不自由さを感じるので、ぜひB2を目指していきたいですね!

そのために必要な合計学習時間は、約2000~2900時間です。

A1を目指す

学習時間:

一般的に、CEFR A1レベルに到達するためには、おおよそ200〜300時間の学習が必要とされています。

 

学習内容:

  1. 文法: 基本的な文法構造(肯定文、否定文、疑問文、単数形と複数形など)を学習し、基本的な文を組み立てる能力を身につけます。
  2. 語彙: 日常生活でよく使われる基本的な語彙(数字、色、家族、時間など)を学習し、使い方を練習します。
  3. リスニング: ゆっくりとしたスピードで話されるシンプルな日常会話や指示を理解する能力を向上させるため、オーディオ教材やリスニング練習を活用します。
  4. スピーキング: 簡単なフレーズや文を使って、自己紹介や基本的な質問応答を行う練習をします。
  5. リーディング: 簡単な文やテキスト(短い記事、広告、看板など)を読んで基本的な情報を理解する能力を向上させます。
  6. ライティング: 簡単な文章やメッセージを書く練習を通じて、自分の考えや意図を表現する能力を養います。

 

学習方法:

  • リーディングやリスニングの資料を活用する: 初心者向けの教材や短いストーリーを使って読解力やリスニングスキルを向上させます。
  • 英会話の練習: 実際に英語を話す機会を求め、英会話のグループや英会話講師と会話をする練習をします。
  • リピーティング: ネイティブスピーカーの音声を真似る練習を行い、発音やリズムを改善します。
  • フラッシュカードやアプリを利用する: 語彙や文法の練習に効果的なフラッシュカードや学習アプリを活用します。
  • 文法や語彙の復習: 定期的に文法ルールや語彙を復習し、理解を深めます。
  • インプットとアウトプットのバランス: リスニングやリーディングに加え、自分自身で話す練習や書く練習も行い、バランスの取れた学習を心掛けます。
自分自身が楽しみながら継続的に学習できる方法を取り入れることが大切です!

A2を目指す

学習時間:

一般的に、CEFR A2レベルに到達するためには、おおよそ400〜600時間の学習が必要とされています。

 

学習内容:

  1. 文法: A2レベルでは、さらに基本的な文法構造(現在進行形、過去形、未来形、比較級など)を学習し、正確に使用できるようになる必要があります。
  2. 語彙: より広範な日常トピック(食べ物、旅行、趣味など)に関連する語彙を学習し、簡単な会話や文章で使用する能力を向上させます。
  3. リスニング: A2レベルでは、より自然なスピードで話される英語を理解し、基本的な情報や指示を把握する能力を向上させます。映画やドラマ、オーディオブックなどの音声を活用すると良いでしょう。
  4. スピーキング: より複雑な文やフレーズを使用して、自分の意見や感情を表現したり、日常生活の状況に対応した会話を行ったりする能力を養います。
  5. リーディング: より長い文章や短いストーリーを読んで理解し、主要なポイントや詳細な情報を把握する能力を向上させます。
  6. ライティング: 短い文章やメッセージを書く練習を通じて、自分の考えや情報を明確に伝える能力を発展させます。

 

学習方法:

  • デイリーライフでの英語の活用: 日常生活の中で英語を積極的に活用することが重要です。例えば、英語の音楽や映画を楽しんだり、英語のニュースやポッドキャストを聴いたり、英語の環境でコミュニケーションを取ったりすることで、実践的なスキルを向上させることができます。
  • ペア・グループ学習: マンツーマンやグループで学習することで、実際の会話やディスカッションの機会を増やし、スピーキングスキルやコミュニケーション能力を向上させます。
  • リソースの活用: 教科書やオンラインの学習リソース、語学学習アプリなどを活用して、文法や語彙の学習、リーディングやリスニングの練習を行います。また、英語学習のためのウェブサイトやコミュニティに参加し、情報やアドバイスを収集することも有益です。
  • フィードバックの受け取り: スピーキングやライティングの練習では、他者からのフィードバックを受け取ることが重要です。誤りや改善点を指摘してもらい、正確性と表現力を向上させるために活用しましょう。
  • 継続的な学習と目標設定: 継続的な学習を維持するためには、学習スケジュールを作成し、目標を設定することが重要です。小さな目標を達成することでモチベーションを高め、成長を実感することができます。
CEFR A2レベルへの到達は、基本的な英語のスキルをさらに発展させる大切な段階です。学習時間と学習方法をバランスよく取り入れながら、積極的に学習に取り組んでください!

B1を目指す

学習時間:

一般的に、CEFR B1レベルに到達するためには、おおよそ600〜800時間の学習が必要とされています。

 

学習内容:

  1. 文法: B1レベルでは、より複雑な文法構造(条件文、間接話法、比較構文など)を学習し、正確に使用できるようになる必要があります。
  2. 語彙: より広範なトピック(仕事、旅行、教育など)に関連する語彙を学習し、複数の文脈で使用する能力を向上させます。
  3. リスニング: B1レベルでは、自然なスピードで話される英語を理解し、詳細な情報や意図を把握する能力を向上させます。ニュースやポッドキャスト、ドラマなどの資源を活用すると良いでしょう。
  4. スピーキング: より複雑な会話やディスカッションに参加し、自分の意見や理由を明確に表現する能力を養います。また、複数の人とのグループディスカッションやプレゼンテーションの練習も重要です。
  5. リーディング: より長い文章や記事を読み、主題や論点を理解し、詳細な情報を把握する能力を向上させます。また、異なる文体やジャンルのテキストにも触れることが重要です。
  6. ライティング: 論理的な文章やレポートを書く練習を通じて、自分の意見や情報を論理的に組織化し、正確かつ効果的に表現する能力を発展させます。また、文法や語彙の正確性にも注意を払いながら、継続的なライティングの練習を行います。
  7. 文化・社会背景の理解: 英語圏の文化や社会背景について学ぶことで、コミュニケーションの意図や慣用表現を理解し、より自然な英語の使用が可能になります。
  8. テスト対策: CEFR B1レベルの到達を目指す場合、適切な英語能力を証明するために、B1レベルに対応したテストや試験の対策も重要です。過去のテスト問題の解答や模擬試験を活用して、テストのフォーマットや出題傾向に慣れることが役立ちます。

 

学習方法:

  • レッスンやコースの受講: 専門の英語学校やオンライン英会話で提供されるB1レベルに合わせたレッスンやコースを受講することで、体系的な学習が可能です。
  • 語学交換: ネイティブスピーカーや英語学習者との語学交換を通じて、実践的な会話やフィードバックを得る機会を作りましょう。
  • 実践的な活用: B1レベルの英語を積極的に活用することが重要です。英語のニュース記事やブログを読んだり、英語でメールやレポートを書いたりするなど、日常生活での実践的な活用を心がけましょう。
  • 自主学習: 学習アプリ、教科書、英語学習サイトなどを活用して、自主学習を行います。リスニングやスピーキングの練習には、オーディオや会話練習の資料を活用すると良いでしょう。
  • フィードバックの活用: スピーキングやライティングの練習において、他者からのフィードバックを受けることは重要です。英語教師やネイティブスピーカーからの指導や修正を受けることで、自分の誤りや改善点を把握し、スキルを向上させることができます。
  • リスニングの練習: リスニングスキルを向上させるためには、実際の英語音声を積極的に聴くことが重要です。英語の映画やドラマ、ポッドキャスト、音声付きの教材を活用し、慣れ親しんだ英語のスピードやアクセントに慣れることが役立ちます。
  • アウトプットの練習: スピーキングとライティングのスキルを向上させるためには、積極的に英語を話し、文章を書く練習を行うことが重要です。自分の意見や情報を整理し、正確かつ流暢に表現できるように取り組みましょう。
  • 定期的な復習: 学習した文法や語彙を定期的に復習することで、記憶を定着させることができます。フラッシュカードや復習テストを活用して、学習内容を定期的に復習しましょう。
  • 文化・社会的背景の理解: 英語圏の文化や社会的な背景を学ぶことで、より自然な英語の理解と使用が可能になります。英語圏の映画や文学作品、インターネット上の資源を活用して、文化や社会的な要素を学びましょう。
CEFR B1レベルへの学習は、基礎的な英語能力をより高度に発展させる段階です。自身の学習スケジュールを立て、継続的な学習に取り組みましょう!

B2を目指す

学習時間:

一般的に、CEFR B2レベルに到達するためには、おおよそ800〜1200時間の学習が必要とされています。

 

学習内容:

  1. 文法: B2レベルでは、より高度な文法構造(仮定法、受動態、間接話法の応用など)を学習し、正確に使用できるようになる必要があります。
  2. 語彙: より幅広いトピックに関連する語彙を学習し、多様な文脈で使用する能力を向上させます。また、イディオムやフレーズの習得も重要です。
  3. リスニング: B2レベルでは、自然なスピードで話される英語を聴き取り、詳細な情報や意図を理解する能力を高めます。ニュース、ポッドキャスト、講演などのリソースを活用して、聴解力を鍛えましょう。
  4. スピーキング: より複雑なトピックについての意見や議論を行い、自分の立場や主張を明確に表現する能力を養います。また、フローリングやディベートの練習など、実践的なスピーキング活動に積極的に参加しましょう。
  5. リーディング: より長い文章や複雑なテキストを読み、主題や詳細な情報を正確に理解する能力を向上させます。新聞記事、エッセイ、小説などの資料を活用し、読解力を向上させましょう。
  6. ライティング: 論理的な論文やレポートを書くスキルを発展させ、自分の意見や情報を体系的に組織化し、効果的に表現する能力を向上させます。文法や語彙の正確性に加えて、論理的な展開や文のつながり、適切な文体の使用にも注力します。
  7. 文化・社会的背景の理解: 英語圏の文化や社会的な背景について学ぶことで、より深い理解と適切なコミュニケーションが可能になります。文化的なニュアンスや慣用表現に関する知識を習得し、より自然な英語の使用を目指しましょう。
  8. テスト対策: CEFR B2レベルに到達するためには、B2レベルに対応したテストや試験の対策も重要です。過去のテスト問題の解答や模擬試験を活用して、テストのフォーマットや出題傾向に慣れることが役立ちます。

 

学習方法:

  • レッスンやコースの受講: B2レベルに合わせた英語学校やオンライン英会話レッスンやコースを受講し、体系的な学習を進めましょう。
  • 英語の使用: B2レベルの英語を日常生活で積極的に使用することが重要です。英語でのディスカッションやプレゼンテーション、英語でのメールやレポートの作成など、実践的な活用を心がけましょう。
  • 読解の練習: 長文や複雑なテキストを読む習慣を身につけましょう。新聞記事、学術論文、小説など、幅広いジャンルの資料を読み、理解力を向上させます。
  • リスニングの練習: リスニングスキルを向上させるために、英語のオーディオ資料を活用しましょう。英語の映画やドラマ、ポッドキャスト、音声付きの教材など、実際の英語の会話や音声を積極的に聴くことが重要です。リスニング力を高めるために、母国語の字幕を外し、英語の字幕を使用することもおすすめです。
  • スピーキングの練習: ペアやグループでのディスカッションやディベート、ロールプレイなど、実際の会話の場を作ることが重要です。自分の意見や主張を自信を持って表現する練習をしましょう。また、スピーチやプレゼンテーションの機会を作り、自分の考えを論理的にまとめて伝えるスキルを養いましょう。
  • ライティングの練習: 様々な文体や形式の文章を書く練習を行いましょう。エッセイ、レポート、要約、意見書など、実際のライティングタスクに取り組むことが重要です。文法や語彙の正確性に加えて、論理的な展開や組織化、適切なスタイルや文体の使用にも注力しましょう。
  • フィードバックの活用: スピーキングやライティングの練習において、他者からのフィードバックを受けることは重要です。英語教師やネイティブスピーカーからの指導や修正を受けることで、自分の誤りや改善点を把握し、スキルを向上させることができます。
  • 定期的な復習: 学習した文法や語彙を定期的に復習することで、記憶を定着させることができます。また、過去のテスト問題や模擬試験を解くことで、自身の進捗状況を確認し、弱点を克服するための対策を立てましょう。
CEFR B2レベルへの到達には、より高度な英語能力が求められます。学習は継続的なプロセスですので、忍耐と努力を持って取り組みましょう!

C1を目指す

学習時間:

C1レベルに到達するための学習時間は、おおよそ1200〜1800時間とされています。

 

学習内容:

  • リーディング: 高度な文学作品や専門的なテキスト、学術論文などの読解が求められます。文脈を理解し、主旨や詳細を把握する能力が重要です。
  • リスニング: 高速で話される英語やアクセントの異なる話者の音声を理解する能力が求められます。英語のニュース、講義、ポッドキャストなどを積極的に聴くことが重要です。
  • スピーキング: 長文のプレゼンテーションや議論に参加する能力が求められます。自分の意見を正確かつ論理的に表現することや、質問に的確に答える能力が重要です。
  • ライティング: 複雑な文構造を持つ文章を書く能力が求められます。エッセイやレポート、ビジネス文書などを適切な文体で書くことが重要です。
  • 語彙と表現力: 幅広い語彙と正確な表現力が求められます。慣用句やイディオム、専門用語なども理解し、適切に使用できるようになることが重要です。
  • 文法: 高度な文法ルールや複雑な文型を理解し、正確に使用できるようになる必要があります。文法の理解と活用が、高度なコミュニケーションや文章作成の基盤となります。
  • 文化と背景知識: C1レベルでは、英語圏の文化や歴史についての知識も求められます。文学作品や芸術、社会問題などについても理解し、議論する能力が重要です。
  • 自主学習と実践: C1レベルの達成には、自主学習や実践の時間も重要です。自分の興味に基づいた学習や、ネイティブスピーカーとの会話やディスカッションの機会を積極的に作ることが役立ちます。

C1レベルに到達するためには、高度な英語のスキルと知識が必要です。流暢なコミュニケーションや高度な文章作成、専門的なトピックに関する議論など実践の場で磨いていきます!

C2を目指す

学習時間:

C2レベルに到達するための学習時間は、おおよそ1800〜2400時間とされています。

 

学習内容:

  • リーディング: 高度な文学作品、学術論文、専門的な記事などを読解し、深い理解をする能力が求められます。文章の論理的な構造や文学的な表現手法についても理解しましょう。
  • リスニング: 自然なスピードで話される英語を正確に理解し、ニュアンスや文脈を把握する能力が求められます。ネイティブスピーカーによる講演やディスカッション、音声資料などを活用しましょう。
  • スピーキング: 流暢かつ正確に意見を表現し、高度な議論や専門的なトピックに対応する能力が求められます。自信を持ってコミュニケーションを取るために、発音やアクセントにも注意しましょう。
  • ライティング: 高度な文章作成能力が求められます。複雑なテーマについてのエッセイやアカデミックな論文、報告書を正確かつ魅力的に書くことが重要です。
  • 語彙と表現力: 幅広い語彙と正確な表現力が求められます。ニュアンスの違いや文化的な表現にも敏感になりましょう。
  • 文法: 高度な文法ルールや複雑な文型を理解し、正確に使用できるようになる必要があります。
  • 文化と背景知識: 英語圏の文化や歴史、社会問題などについての広範な知識が求められます。文学、芸術、政治、経済、科学など、さまざまな分野について深い理解を持つことが重要です。
  • 自主学習と実践: C2レベルに到達するためには、自主学習と実践の時間を積極的に取ることが重要です。自分の興味や関心に基づいた読書やリスニング、ディスカッション、ライティングの練習を継続的に行いましょう。また、ネイティブスピーカーとのコミュニケーションや英語環境での実践も有益です。
C2レベルは、英語をほぼネイティブスピーカーと同等に扱える最高レベルです!C2レベルの到達には、高度な英語スキルと包括的な知識が必要です。

 

CEFR各レベル別の英文例

最期に、同じ質問を投げかけられたときに応えられる英文と発話量目安を共有します。

どのレベルを目指すと、どれくらいの英語が話せるようになるかイメージしてみてください。

 

質問文: “Do you like traveling?”

A1レベル

  • 回答 (A1): Yes, I do.(はい、好きです。)
  • 回答 (A1): No, I don’t.(いいえ、好きではありません。)
A1レベルの回答はシンプルで直接的なものです。

A2レベル

  • 回答 (A2): Yes, I like traveling. It lets me explore different cultures and try new things.(はい、旅行が好きです。異なる文化を探求したり、新しい事を試すことができます。)
  • 回答 (A2): I don’t really like traveling. I prefer staying home and enjoying my other hobbies.(あまり旅行は好きではありません。家にいて他の趣味に取り組む方が好きです。)
A2レベルの回答では、少し複雑な表現や個人的な意見が加わります。

B1レベル

  • 回答 (B1): Yes, I enjoy traveling because it allows me to broaden my horizons and learn about different cultures. Exploring new places is an exciting adventure.(はい、旅行が好きです。それによって視野が広がり、異なる文化を学ぶことができます。新しい場所を探索するのはエキサイティングな冒険です。)
  • 回答 (B1): No, I’m not particularly fond of traveling. I find comfort in familiar surroundings and prefer to spend my time on other interests.(いいえ、特に旅行が好きではありません。馴染みのある環境で快適さを感じ、他の興味に時間を費やすことを好みます。)
B1レベルの回答では、理由や好みに関する詳細な説明が加わります。

B2レベル

  • 回答 (B2): Yes, I absolutely love traveling. The opportunity to immerse myself in different cultures, meet new people, and witness breathtaking landscapes is truly enriching. It broadens my perspective and creates unforgettable memories.(はい、旅行が大好きです。異なる文化に没頭し、新しい人々と出会い、息をのむような景色を見る機会は本当に豊かなものです。視野が広がり、忘れられない思い出を作ります。)
  • 回答 (B2): No, I’m not a fan of extensive traveling. While I appreciate the value of exploration, I find satisfaction in deepening my knowledge through other means, such as reading and engaging in intellectual pursuits. I find fulfillment in expanding my understanding of various subjects and delving into intellectual discussions and debates.(いいえ、広範な旅行は好きではありません。探求の価値は認めながらも、読書や知的な取り組みを通じて知識を深めることに満足感を見出しています。様々な主題の理解を拡大し、知的な議論や討論に没頭することに充実感を感じます。)
B2レベルの回答では、より複雑な表現や文量の増加、知識や思考の深さが見られます。意見や価値観の背景を明確にし、他の興味や活動に対する優位性を示すことができます。

C1レベル

  • 回答 (C1): Absolutely! I thoroughly enjoy traveling. It provides me with invaluable opportunities to immerse myself in diverse cultures, explore new horizons, and forge meaningful connections with people from around the globe. Each journey is a transformative experience that expands my worldview, fosters personal growth, and allows me to appreciate the richness and beauty of our world. Traveling fuels my sense of adventure and curiosity, and I cherish the memories and insights I gain along the way.(もちろんです!私は旅行を心から楽しんでいます。異なる文化に浸ることや新たな視野を開くこと、そして世界中の人々と意味のあるつながりを築くことができる貴重な機会です。それぞれの旅は私の世界観を変える経験であり、個人的な成長を促し、世界の豊かさと美しさを噛みしめることができます。旅行は冒険心と好奇心をかき立て、途中で得る思い出や洞察を大切にしています。)
  • 回答(C1): Not particularly, I’m not a huge fan of traveling. I find contentment and fulfillment in other aspects of life closer to home. Engaging in local community activities, pursuing my passions, and spending quality time with loved ones bring me joy and satisfaction. While I acknowledge the value of exploring different places and cultures, I tend to seek fulfillment in more familiar surroundings and appreciate the everyday wonders of my own environment.(あまり好きではありません。私は自宅の近くでの生活の中で充実感と満足を感じています。地元のコミュニティ活動に参加したり、自分の情熱を追求したり、大切な人との質の高い時間を過ごすことが私にとって喜びをもたらします。異なる場所や文化を探索することの価値は認識していますが、より身近な環境で充実感を見つけ、日常の中の素晴らしさを感じることを好む傾向があります。)
C1レベルの回答では、洗練された表現や文量の増加、個人的な経験や洞察の共有がみられます。感情や情熱を表現し、文化的な理解やグローバルな視野を重視することができます。

 

こうして英文例を見ると、「日本語でもそんなこと言えないよ!」と思う方もいるかと思いますが、英語はローコンテクスト文化といって言語で表現することを好むため、レベルが上がるにつれて発話量が多くなります。英語力の向上には、単に単語や文法を覚えるだけでなく、英語的思考で話す練習もしていきたいですね。

 

B2レベルになれば、ある程度流暢に言いたいことを言えるようになります!

最短でB2レベルを目指していきましょう。

 

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