リピーティング vs. シャドーイング:初心者に向いているのはどっち?

英語が聞き取れない・話せない…

そんな悩みを抱えているA1レベル(初心者)の英語学習者は多くいます。英語を話せるようになりたい一心で、YouTubeのリスニング動画やアプリでシャドーイングに挑戦している方もいるでしょう。しかし、うまくいかず挫折した経験はありませんか?

今回は、初心者に人気の「リピーティング」と「シャドーイング」という2つの学習法を比較しながら、「A1レベルにはどちらが効果的か?」を解説します。

そもそも「リピーティング」と「シャドーイング」って何?

リピーティングとは?

リピーティング(repeating) とは、英語音声を一文ずつ聞いた後に、一時停止して真似して話す練習法です。

正確な発音やイントネーションを意識しながら、「聞いてから話す」ことで音と意味の結びつきを強化します。

  • 音声:一文ずつ止める

  • 目的:発音・リズムの習得

  • 難易度:やさしい

シャドーイングとは?

シャドーイング(shadowing) は、英語音声を止めずに聞きながら、少し遅れて声に出す練習法です。

通訳者のトレーニングとしても使われる高度な学習法で、リスニング力や即時発話力の向上が期待できます。

  • 音声:止めない(聞きながら話す)

  • 目的:リスニング力・流暢さの向上

  • 難易度:むずかしい

A1レベルにはリピーティングが効果的な理由

英語の音がまだ十分に聞き取れないA1レベルでは、音声を止めずに話すシャドーイングよりも、一文ずつ丁寧に聞いて真似するリピーティングのほうが取り組みやすく、効果も実感しやすいです。

第二言語習得理論では「理解可能なインプット(comprehensible input)」が言語習得の鍵とされています。リピーティングは理解可能な音声に集中しやすく、初心者が確実にステップアップできる学習法です。

たとえば、ある40代の英語学習者は、リピーティングを取り入れて毎日5分間練習したところ、1ヶ月後には自分の発音が明瞭になり、英語の音もよりクリアに聞き取れるようになったと感じたと報告してくれました。

リピーティングは「聞ける」「言える」英語力の基礎を育てるのに最適です。これにより、将来的にシャドーイングへ移行するための準備も自然と整っていきます。

シャドーイングはいつから始めるべき?

シャドーイングは、A1を脱してA2レベルに入った頃から効果を発揮しやすくなります。目安としては以下のような状態が挙げられます。

  • 日常会話の文がある程度理解できる

  • 音読をスムーズにこなせる

  • 聞き取りに少し自信が出てきた

このような段階になれば、シャドーイングはリスニング力と流暢さを飛躍的に高める力強いツールとなります。

A1英語学習者への実践アドバイス:リピーティングで毎日3分から始めよう

忙しい方でも、次の手順でリピーティングを無理なく続けることができます。

  1. 短い英語フレーズ動画(1分以内)を選ぶ

  2. 1文ずつ止めてマネする(3〜5回繰り返す)

  3. 自分の声を録音して確認

  4. 少しずつスピードや長さを上げていく

おすすめは、子供向け英語アニメや英語フレーズアプリ。発音がはっきりしていて、初心者にも理解しやすい素材です。

まとめ:A1レベルにはリピーティングが最適なスタートライン

学習法難易度おすすめ度(A1)特徴
リピーティングやさしい★★★★★発音・リズムの習得に◎
シャドーイングむずかしい★★☆☆☆リスニング力向上に効果あり(A2以降)

A1レベルの学習では、「聞いて真似する」ことに集中することで、英語の音の感覚や言語のリズムを自然に身につけることができます。リピーティングを習慣にして、聞ける・話せる英語力の基礎をしっかりと築いていきましょう。

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