英語学習を始めてしばらくすると、多くの人が悩むのが「前置詞」の使い分けです。
特に「時間」に関する前置詞「at」「on」「in」は、どれも“〜に”と訳せるため、混乱しがちです。
この記事では、それぞれの前置詞がもつニュアンスの違いを明確にし、実際の使い方を丁寧に解説します。
なぜ前置詞の使い分けが大切なのか
英語では、時間や場所の前にくる「前置詞」が意味を正確に伝えるカギとなります。
正しい前置詞を使うことで、伝えたい内容がより具体的に、かつ自然に伝わるようになります。
逆に間違った前置詞を使うと、ネイティブにとって不自然に聞こえたり、意味があいまいになってしまいます。
「at」:ある一点の時間を示す
「at」は「特定の時刻」や「瞬間的な出来事」に使います。
この前置詞は「ピンポイントな時間」を示す性質があり、時計で示せるような具体的な時刻と相性が良いです。
例文
- at 7 o’clock(7時に)
- at midnight(真夜中に)
- at lunchtime(昼食時に)
時間の“点”を意識する場合は「at」を使いましょう。
「on」:特定の日や曜日に使う
「on」は「日付」や「曜日」、「特定の日」に使われます。
「on」は時間の中でも「カレンダーに載っているような日」を指す際に用いられます。
例文
- on Monday(月曜日に)
- on Christmas Day(クリスマスに)
- on April 1st(4月1日に)
「紙のカレンダーで確認できる日」には「on」が基本です。
「in」:ある期間や幅のある時間に使う
「in」は「月」「年」「世紀」「午前・午後」など、幅のある時間のまとまりに使います。
「in」は“時間の箱”のようなイメージで、ある範囲の中に何かが起こることを示します。
例文
- in the morning(朝に)
- in July(7月に)
- in 2025(2025年に)
- in the 21st century(21世紀に)
時間に“幅”があるときは「in」で包み込むように表現しましょう。
よくある間違いとその対処法
「on the morning」ではなく「in the morning」
→「morning」は“時間の幅”があるため「in」が適切です。
「at Monday」ではなく「on Monday」
→「曜日」は“カレンダーの日”なので「on」を使います。
「in 5 o’clock」ではなく「at 5 o’clock」
→“ピンポイントな時刻”は「at」です。
学習アドバイス:自分の予定を英語で書いてみよう
日記やスケジュール帳を使って、自分の予定を英語で書いてみましょう。
たとえば:
- I have a meeting at 3 p.m.
- I will go shopping on Saturday.
- My trip is in August.
こうした実践を重ねることで、前置詞の使い分けが自然と身についていきます。
まとめ
- 「at」は特定の時刻(点)
- 「on」は特定の日付や曜日(カレンダー)
- 「in」は時間のまとまり(箱)
前置詞の使い分けは、英語表現の正確さに直結します。日常的に意識して使いながら、少しずつ慣れていきましょう。