英単語は一語一訳でなくイメージで覚えると爆発的に語彙力が伸びる

英語の記事を読んだり映画を見ると、知らない単語がたくさん出てきますよね。

これらをひとつひとつ辞書を引いて調べるのは大変です。

英単語を調べているうちに、話がブツ切りになってしまってストーリーにも入り込めません…。

 

このような悩みの解決方法は、英単語に含まれるイメージを覚えることで解決します!

英単語を和訳ではなくイメージで覚えることができれば、頭の中で日本語に訳す手間も省けますし、もし知らない単語であっても何となくイメージで意味を推測できるようになってきますよ。

 

この記事では、英単語をイメージで覚える方法をご紹介しています。

語彙力を爆発的に伸ばすためのイメージ記憶法を解説します。

 

英単語は一語一訳でなくイメージで覚える

知らない単語が出てきた時や、単語帳で語彙力を増やそうとしたとき、すべて暗記するとなると大変です。

大変なうえに、暗記した単語は忘れやすいのです。

 

子供の頃は、意味をなさない暗記が得意なので、九九や年号など丸暗記で覚えたものも大人になってもちゃんと覚えていられます。

しかし、大人の暗記はそうはいきません。

大人は、自分の経験や想像力と結び付けて、納得することで記憶が定着します。

 

そこで、重要なのが、英単語を一語一訳ではなくイメージで覚えることです。

一語一訳は、リンゴ=Apple、オレンジ=Orange、梨=Pear…と、年号を覚える作業と同じです。
これでは、一時的に覚えられても、使わないでいるとすぐに忘れてしまいます。

イメージで覚えるときは、想像力をたっぷり使います。

「リンゴ⇔Apple」 ではなく「リンゴ⇔イメージ⇔Apple」と頭の中で関連付けます。

Apple image

そうすることで、語彙力が定着するだけでなく、日本語から英語、英語から日本語に訳さずとも意味が理解できるようになります。

いわゆる『英語脳』ってやつですね!

これは名詞だけでなく動詞も形容詞も英単語すべてに当てはまります。

例えば、TOEICのPart5で出てくる難しい単語でも同じです。

【動詞】consolidate

Consolidate merge image

頭の中で、二つの会社が合体するイメージを持ちながら、英単語を声に出したり、声に出しながら書き出してみたりしてみてください。

似たような意味を持つ単語(類語)をすでに知っているときは、それも一緒にイメージに結び付けます。

「consolidate, merge ⇔イメージ⇔合併」

 

 

【イメージで覚える英単語】は2種類ある

【イメージで覚える英単語】は大きく2つに分かれます。

  1. 英単語そのものが持つイメージ
  2. 英単語に含まれるスペルの一部が持つイメージ

順に説明しますね。

 

英単語そのものが持つイメージ=コアイメージ

英単語は、日本語の単語と一語一訳に対応して訳すことが出来ないです。

Apple=リンゴであれば、意味一つだけ覚えていても問題はなさそうですが、ほとんどの英単語は日本語と同じ用途では使われません

 

例えば、「(新入社員に)手を焼く」を英語で言うときに

  • 手=hand
  • 焼く=burn

だからといって、I burned my hand.では意味が通じません。

ただ火傷した人になってしまいます。

「手を焼く」は日本語の慣用表現であり、直訳では通じないのです。

 

同じように、英語でも「run=走る」と覚えてしまうと

I’m running my own business.

という文章を見て、「私は自分のビジネスを走らせている???」という変な訳になってしまいます。

runには「経営する」という意味があるのですが、これも

  • run=走る、経営する

と覚えてしまうのも危険です。なぜなら、runには他にもたーくさんの意味があるからです。

では、すべての意味を覚えればよいかというと…それは大変ですよね。

そこで大切なのが、英単語そのものが持つイメージを覚えることです。

runの持つイメージは、「ある方向に止めどなく(割とスピーディに)進む」です。
Run image
  • I’m running. 私が「ある方向に止めどなく進む」=走る
  • I have running nose. 鼻水が「ある方向に止めどなく進む」=鼻水が出る
  • I’m running new business. 新しいビジネスが「ある方向に止めどなく進む」=ビジネスを経営する
  • We run the program on computer. コンピューター上のプログラムが「ある方向に止めどなく進む」=プログラムを有効にする

 

英単語そのものが持つイメージのことを、コアイメージとも呼びます。

英単語を覚えるときに、「英語↔日本語」ではなく、

「英語↔イメージ↔日本語」と変換する癖をつけておくと、英単語の意味をすべて日本語で覚える必要がなく、英語を英語のまま理解することが出来るようになります

 

これが、英単語そのものが持つイメージです。

 

英単語に含まれるスペルの一部が持つイメージ=語源

スペルの一部が持つイメージも、日本語に置き換えるとわかりやすいです。

日本語でいうと、漢字の「部首」や「偏」が持つ意味を知っていると、漢字が読めなくてもなんとなく意味が分かるのと同じことが英語でもできます。

 

日本語の例では、

漢字の偏の『にくづき//腰・膝・臓など)』が含まれていれば、身体に関する言葉なのが想像できますし、『さんずい(//泳・河・洪など)』であれば水に関することかと予測できます。

 

また、「論う」という単語を見て、もし読み方がわからなくても「”論文”とか”論じる”の文字が含まれているから、何かを”主張する”とか”言う”って意味なのかな…」と推測することができます。

論う(=あげつらう)は、『物事のよしあしについて論じ合う。また、欠点・短所などをことさらに言い立てる。(Weblio辞書)』という意味です。

完璧に正しく「論う」の意味を理解していなかったとしても、近しい意味さえわかれば文脈から意味を読み取ることが出来るはずです。

 

同じように、英単語にも『意味を持つスペル』というのがたくさん存在します。

例えば、

un-は『否定』を表すスペルです。

-ableは『可能』という意味を持つスペルです。

  • un-(否定)+believe(信じる)+able(可能)=unbelievable(信じられない)
  • un-(否定)+accept(受け入れる)+able(可能)=unacceptable(受け入れがたい)
  • un-のように、単語の最初に付ける「意味のあるスペル」のことを接頭辞(せっとうじ)と言います
  • -ableのように、単語の最後に付ける「意味のあるスペル」のことを接尾辞(せつびじ)と言います

スペルから元になる意味をイメージすることができれば、すべての英単語を辞書で調べなくても文脈から意味を読み取りやすくなります。

ひとつのイメージを覚えておくだけで、何十個もの英単語を覚えたのと同じようなものです。

こうして語彙力は爆発的に伸ばすことができます

 

例外として、残念ながら、さんずい偏の「法」という字からは『水』を感じることができないように、同じスペルが含まれているのに同じ意味に感じられない英単語もあります。

しかし、語源となった元をたどれば同じイメージを持つ言葉だったりします。

 

日本語の例で言えば、「法」という漢字の成り立ちには、「水平(=平等・基準)」という水の意味を含んでいるという説があるそうです。

長い歴史の中で、どの言語においても全ての単語の語源が判明しているわけではありませんが、このように語源をたどることは単語の歴史を知れるようで楽しいですよ。

 

このように、英単語に含まれるイメージと結びつけることで芋づる式に語彙力がアップします。

ぜひ、意識してみてください!

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