英語を学んでいると、ネイティブが頻繁に使うけれど、日本の学校ではあまり習わなかった表現に出会うことがあります。そのひとつが「what if」です。
たとえばドラマや映画で「What if he doesn’t come?(彼が来なかったらどうするの?)」というセリフを耳にしたことはありませんか? この表現、実は日常会話でもビジネスの場面でも非常に役立ちます。しかし、文法的に正しい意味やニュアンス、使い分け方までしっかり理解している方は意外と少ないのです。
この記事では、「what if」の意味と使い方を、例文とともにわかりやすく解説します。英会話がもっと自然に、もっと自信を持ってできるようになるヒントをお届けします。
「what if」の基本的な意味と使い方
「what if」の基本的な意味と使い方を確認してみましょう。
仮定の「もし~だったら?」という使い方
「what if」は「もし~だったらどうする?」という仮定を表す質問文として使われます。未来の可能性について考えるときによく使われます。
例文:
- What if it rains tomorrow?(明日雨が降ったらどうするの?)
- What if we miss the train?(電車に乗り遅れたらどうする?)
これは単なる疑問ではなく、事前に備えるための思考ツールとしても機能します。
心配・懸念を示すときの「what if」
不安や懸念を表すときにも「what if」は使われます。この場合、相手の心配に寄り添ったり、リスクを想定する場面で登場します。
例文:
- What if something goes wrong?(何か問題が起きたらどうするの?)
- What if she gets upset?(彼女が怒ったらどうする?)
提案やアイデアを出すときの「what if」
「~してみたらどう?」というニュアンスで提案やアイデアを出すときにも使えます。これはポジティブな意味合いで使われることが多いです。
例文:
- What if we try a different approach?(別の方法を試してみたら?)
- What if you take a short break?(少し休憩してみたらどう?)
「what if」を使った実用例文
日常会話でよく使われる例
- What if we order pizza tonight?(今夜ピザを注文するのはどう?)
- What if I forget my lines?(セリフを忘れたらどうしよう?)
ビジネス英語での応用
- What if the client doesn’t agree?(クライアントが同意しなかったら?)
- What if we delay the project launch?(プロジェクトの開始を遅らせたらどうなる?)
間違えやすい例と注意点
「What happens if」と混同しやすいですが、「what if」は感情や主観が含まれるのに対し、「what happens if」はより客観的な事実を問う表現です。
例:
- What if I quit my job?(仕事を辞めたらどうなるかな?)→ 感情的、主観的
- What happens if I quit my job?(仕事を辞めたら何が起きる?)→ 客観的、事実的
第二言語習得論から見る「what if」習得のコツ
意味記憶 vs. 形式記憶のバランス
「what if」は意味だけでなく文の形ごと覚えることで、記憶に残りやすくなります。第二言語習得研究では、意味記憶(意味を理解する力)と形式記憶(形や構文を覚える力)のバランスが重要とされています。
フレーズ丸ごと覚えるメリット
「What if + 主語 + 動詞」という形で丸ごとフレーズとして覚えることで、文法的な迷いが減り、スムーズに使えるようになります。
インプットとアウトプットの好循環
ドラマやポッドキャストで「what if」の使用例を繰り返し聞き、自分でも声に出して使ってみることで、表現が自然と身についていきます。
実践!「what if」を身につけるトレーニング法
シャドーイングで自然な発音を
ネイティブの音声を真似して繰り返すシャドーイングは、イントネーションやリズムも含めて「what if」を習得するのに効果的です。
自作フレーズで応用力を鍛える
自分の生活に関連する「what if」フレーズをいくつも作って練習することで、より実践的な表現力が身につきます。
オンライン英会話で使ってみよう
習ったフレーズは実際に使うことで定着します。オンライン英会話などで積極的に使ってみましょう。
まとめ:What if を使いこなして会話の幅を広げよう
「what if」は仮定、心配、提案などさまざまな場面で使える便利な表現です。意味と形をセットで覚え、実際の会話で繰り返し使うことで、自然に自分の言葉として使いこなせるようになります。
英語を話す力は、こうした身近なフレーズの積み重ねから育っていきます。今日から「what if」を使って、あなたの英会話をもっと豊かにしてみませんか?