「when」と「while」の違いと使い方

英語学習で「when」と「while」の違いって、意外と迷いませんか?

どちらも「〜するとき」「〜の間に」という意味で使われるため、特に会話やリスニングで混同しがちです。今回はこの2つの使い方やニュアンスの違いを、例文とともにわかりやすく解説します。

結論から言うと、「when」は出来事の“瞬間”や“完了”を示すことが多く、「while」は2つの動作が“同時に進行している”ことを示すときに使います。

whenの使い方・特徴

定義と意味: 「when」は、ある出来事が起こった「瞬間」や、「ある時点・時期」を表すときに使います。

使われやすい場面:

  • 何かが起こったタイミング
  • 一度きりの出来事
  • 過去のある時点

例文:

  • I was cooking dinner when he arrived.
    彼が到着したとき、私は夕食を作っていました。
  • When I was a child, I loved drawing.
    子どもの頃、私は絵を描くのが好きでした。
  • Call me when you get home.
    家に着いたら電話してね。

whileの使い方・特徴

定義と意味: 「while」は、2つの出来事が“同時に進行している間”を表す接続詞です。

使われやすい場面:

  • 並行して進む2つの動作
  • 背景描写や状況の中での出来事

例文:

  • I was reading a book while waiting for the bus.
    バスを待ちながら本を読んでいました。
  • She was sleeping while I was working.
    私が働いている間、彼女は寝ていました。
  • While you were out, your mom called.
    君が外出している間に、お母さんから電話があったよ。

when / whileによく使われるパターン

「when」「while」が特によく使われる語の組み合わせやパターンについて解説します。

when のよくあるパターン:

  • when + 過去形 / 現在形 / 現在完了形(時制の一致に注意)
  • just when, only when, even when(意味の強調)

例文:

  • Just when I thought everything was fine, another problem occurred.
    すべてうまくいっていると思ったとたんに、別の問題が起きた。
  • Even when it rains, he goes jogging.
    雨が降っていても、彼はジョギングに行く。

while のよくあるパターン:

  • while + 主語 + be動詞 + ing形(進行形とよく一緒に使われる)
  • while + 主語 + 一般動詞(簡単な行動でも同時進行を表す)

例文:

  • She listens to music while studying.
    彼女は勉強しながら音楽を聴いています。
  • He smiled while talking on the phone.
    電話で話しながら彼は微笑んでいた。

用法比較表(表形式)

観点 when while
定義 出来事の瞬間や時点を示す 同時進行中の出来事を示す
主な意味 〜するとき、〜したとき 〜している間に
よく使う文脈 一回限りの動作や出来事 並行している動作
使用頻度や印象 過去・未来の具体的な出来事 背景や状況描写に適している
when I got home while I was eating

「when」「while」の後に続く語

、「when」や「while」の後にどのような語が続くことが多いのか、使用シーン別にみてみましょう。

使用シーン:感情に関するとき

「when」や「while」は感情の動きや変化を表すときによく使われます。

  • I felt happy when I saw her smile.
    彼女の笑顔を見たとき、私は幸せを感じた。
  • He cried while watching the movie.
    映画を観ながら彼は泣いた。
  • She was excited when she heard the news.
    その知らせを聞いたとき、彼女は興奮していた。

使用シーン:日常の動作を表すとき

日常生活の中での行動を表すとき、「while」が特に使われやすいです。

  • I brush my teeth while taking a shower.
    シャワーを浴びながら歯を磨く。
  • He checks his emails while having breakfast.
    朝食をとりながら彼はメールをチェックする。
  • She listens to podcasts while commuting.
    通勤中にポッドキャストを聴いている。

混同しやすい理由と学習者アドバイス

「when」と「while」はどちらも時間を表す接続詞で、形も短く似ているため、学習者は意味の境界を曖昧に感じがちです。

特に、日本語では「〜するとき」として訳されることが多いため、英語の微妙なニュアンス(瞬間か進行か)を捉えるのが難しいと感じる人も多いです。

アドバイス:

  • 「一度きりの出来事→when」、「何かと同時進行→while」と意識する
  • 文中の動詞の時制や進行形の有無に注目する

まとめと判断のコツ

「when」と「while」の違いは、動作が“瞬間的”か“同時進行”かにあります。

判断のコツ:

  • 「到着したとき」や「ニュースを聞いたとき」など、1回の出来事→when
  • 「料理をしながら」「本を読みながら」など、並行する行動→while

使い分けに慣れるまでは、まず例文を声に出して練習してみるのが効果的です。