英語学習で「work」と「job」の違いって、意外と迷いませんか?どちらも「仕事」と訳されることが多いですが、実は意味や使い方に微妙なニュアンスの違いがあります。
この記事では、「work」と「job」の違いをわかりやすく整理し、使い分けのコツを例文とともに解説します。
一言でまとめると、「work」は仕事全般や作業を指し、「job」は特定の職業や役割を指します。
work の使い方・特徴
定義・意味: 「work」は不可算名詞として使われることが多く、「労働」や「作業」など、仕事全体や抽象的な働きにフォーカスします。
使われる場面: 仕事内容や業務そのもの、または仕事場での活動全体を指すときに使います。
例文:
- I have a lot of work to do today.(今日はやるべき仕事がたくさんある)
- She goes to work at 8 a.m. every day.(彼女は毎朝8時に仕事に出かける)
- His work involves traveling a lot.(彼の仕事には出張が多い)
job の使い方・特徴
定義・意味: 「job」は可算名詞で、具体的な職業や役割、あるいは個々の「作業」や「任務」を意味します。
使われる場面: 職業の種類や、雇用関係にあるポジションを説明するときに使います。
例文:
- I got a new job as a teacher.(教師として新しい仕事に就いた)
- She’s doing a great job.(彼女は素晴らしい働きをしている)
- He has two part-time jobs.(彼はアルバイトを2つしている)
work / job によく使われるパターン
work:
- hard work(大変な仕事)
- go to work(仕事に行く)
- work on a project(プロジェクトに取り組む)
job:
- get a job(仕事を得る)
- full-time job(フルタイムの仕事)
- job interview(就職面接)
例文:
- Finding a job is hard work.(仕事を見つけるのは大変な作業だ)
- He is looking for a full-time job.(彼はフルタイムの仕事を探している)
- She works hard every day.(彼女は毎日一生懸命働いている)
用法比較表
観点 | work | job |
---|---|---|
定義 | 抽象的な労働や作業 | 具体的な職業や役割 |
主な意味 | 労働、作業 | 職業、役割、業務 |
よく使う文脈 | 活動や内容に焦点 | 雇用関係や職位に焦点 |
使用頻度や印象 | 幅広く使える | より具体的、限定的 |
例 | do work, go to work | find a job, part-time job |
「work」「job」の後に続く語
このセクションでは、具体的な文脈ごとに「work」や「job」と一緒によく使われる表現を見ていきます。
使用シーン:ビジネスや日常会話での職業に関する表現
- I love my job as a designer.(デザイナーとしての仕事が大好きです)
- He went back to work after lunch.(昼食後、彼は職場に戻った)
- My job requires a lot of travel.(私の仕事は出張が多い)
使用シーン:努力や成果に関連する表現
- That was a tough job, but you did it well.(大変な仕事だったけど、うまくやったね)
- She put a lot of work into this report.(彼女はこのレポートに多くの労力を注いだ)
- Good job!(よくやったね!)
使用シーン:就職や転職の話題
- He’s applying for several jobs.(彼はいくつかの仕事に応募している)
- I’m looking for work in the IT industry.(IT業界で仕事を探している)
- She finally got a job offer.(彼女はついに内定をもらった)
混同しやすい理由と学習アドバイス
「work」も「job」も「仕事」と訳されるため、意味の境界が曖昧に感じやすく、混同されがちです。また、「work」が不可算名詞である点が日本語話者には馴染みにくく、文法的な誤りが起こりやすい傾向があります。
学習者へのアドバイス:
- 具体的な職業やポジションには「job」
- 抽象的な労働や作業全体には「work」 という判断軸を持っておくと便利です。
まとめと判断のコツ
「work」と「job」の違いと使い方は以下のように押さえておきましょう:
- 「job」は具体的な仕事(職種やポジション)を表す
- 「work」は抽象的な労働や作業全体を表す
迷ったときは、「それは“数えられる職業”なのか、“作業の総体”なのか」で判断してみてください。
この違いを理解して使い分けができれば、英語での表現力がぐんと上がります。自信を持って使っていきましょう!