正しい文法で英語を話すのって難しいですよね。
英文法は一通り学習して理解しているし、ライティングではあまり間違わない人でも、
話すとなったら、時制がぐちゃぐちゃになってしまったり、三単現のsが抜けてしまったり。
この記事では、英語を正しい文法で話せるようになるための独学勉強法を徹底解説します!
オンライン英会話などを使わなくても、独学で学習できる方法です。初心者でも安心して学べる具体的なステップを紹介します。
ただし、かなり時間はかかりますので覚悟してくださいね。
英会話で大切なのは文法の正確性よりも「伝える力」
まず先にお伝えしておきたいのが、
英会話では、正しい文法で話すことよりも、伝えたいことを相手に失礼のないように伝える「語彙力」や「話の構成」のほうが大切です。
どれだけ文法的に間違いのない文章を話していたとしても、
相手に失礼な物言いや支離滅裂な話し方をしていては、スムーズな会話ができません。
さらに、正しい文法で話そうと意識しすぎると、
’頭の中で文章を組み立ててから話す’ことになり、言い直しや不自然な間が増えてしまいます。
なので、正しい文法で英会話が出来るようになるためには、
英会話中ではなく、それ以外の時間で課題に取り組む必要があります。
誰かと会話しているときは、文法の正確性よりも、言いたいことを正しく伝えることを一番に意識してくださいね!
正しい文法で英語が話せるようになるための勉強法
英語を話すときに文法ミスを減らすためには、3つの学習法があります。
- 自分がよく間違える文法事項を知る
- 話すときに少し自信がなくなる文法事項をおさらいする
- 英語の文章を読むときに、意味を取るためだけでなく文法事項に目を向けて読む
この3つの方法は、どれか一つではなく、全て必要なことです。
それぞれの学習法を具体的に説明していきますね。
自分がよく間違える文法事項を知る
孫子の兵法に出てくる有名な一節に「敵を知り、己を知 れば百戦危うからず」という言葉があります。
まずは、己を知るところから始めましょう。
よく間違えてしまう文法といえば、このあたりですよね。
- 時制 – I studied English after I‘m coming (came) home.
- 三人称単数のs – He need (needs) to wake up early.
- 単数形・複数形 – She emailed me all the informations (information) I needed.
- 冠詞 – We prepared for project (the project).
- 前置詞 – I have a key of (to) the room.
- 品詞 – You don’t necessary (necessarily) have to go.
日本人にとって、なじみのない文法事項は間違えやすいです。
どうやって自分の文法ミスに気付くのかというと、
一番良い方法は、録音です!
① 何かお題を決めて、1~2分ほどスピーチしてみましょう
できれば1日1スピーチを目標に、難しければ1週間に1回・2回など
スピーチに取り組む学習サイクルを作りましょう。
多少の負荷があっても、継続することが大切です。
[お題例]
- 最後に行った旅行の思い出は?
- 今までもらった中で一番嬉しかったプレゼントは?
- 良い上司の条件とは?
- 転職を複数回することについてどう思う?
②次に、録音を聞いて一語一句話した内容を書き出してみます
最初は、自分の英語を聞くのってなんだか気恥ずかしいですが、すぐに慣れます!
やるしかない!やりましょう!
③そして、書き出した文章をGrammarlyにコピペして、文法ミスがないか確認してみましょう
基本無料のものでも、上にあげたような文法ミスは修正してくれるので、効率よく正しい文法に気付くことが出来ます!
英語のメールや英作文を書くときにもおススメです!https://www.grammarly.com/
④さらに、間違えた文章をエクセルやスプレッドシートにまとめておき、定期的に見直すことも大切です
間違えた文法事項も一緒に記載しておくと、自分の苦手な文法を知ることができます。
自分だけの、間違いやすい英文法集が出来上がりますね!
話すときに少し自信がなくなる文法事項をおさらいする
お題スピーチをいくつかやっていると、
うまく文章が組み立てられなくて、表現できないことがあることに直面するかと思います。
文章がスラスラ出てこない理由は、3つあります。
- 何を話そうか内容に詰まる
- 単語がわからない(思い出せない)
- 単語は出てくるけど文章にできない
対策は、以下を参考にしてみてくださいね。
何を話そうか内容に詰まったときは…
とりあえず3秒以内に何か話はじめることをルールとして決めておきましょう!
3秒以内に思いつかなければ、英語のFillerを使って間を埋めながら考えます。
Well.. Let me see.. How can I say.. Just a moment… Let me rephrase that…
英語を話す練習のためのスピーチなので、必ずしも本当の事を話す必要はありません。
内容ではなく発話量を多く取れるように、割り切って気楽に話しましょう。
単語がわからない(思い出せない)ときは…
可能であれば、別の単語に置き換えたり、例を出して遠回しに説明したりしてみてください。
後で録音を聞きながら書き出すときに、言いたかった単語の意味を辞書で調べるのも良いですね!
単語は出てくるけど文章にできないときは…
とりあえずは、文章としてぐちゃぐちゃになってしまってもよいので、
3秒以上の間があかないように話し続けることが大切です。
言いたいことはあるけど、文章にならないときは、シンプルで短い文章に分けて話してみてください。
そして、後で録音を聞くときに、落ち着いて考えてしっかりと文章にできるようだったら書いてみましょう。
書けるけど話せないことは意外と多くあります。
その際に、話せなかった理由を分析してみてください。
大抵は、以下の文法事項に当てはまります。
- 関係代名詞
- so that 構文
- 仮定法
- 分詞構文
このあたりを、話せるレベルまで理解していないと
表現できる文章の幅が狭まってしまい、思うように話すことが出来ません。
文法書やネットなどで調べて、しっかりと理解できるまでおさらいしておきましょう!
そして、おさらいした文法は次のスピーチで、積極的に使う練習をしましょうね。
たくさん使って、間違えて…修正して…を繰り返すことで定着します。
英語の文章を読むときに、意味を取るためだけでなく文法事項に目を向けて読む
スピーチ練習と並行して、もう一つ取り組んでほしいのが精読です。
精読とは、英文を1文ずつ丁寧に、意味を取るためだけでなく、使われている単語や文法事項に目を向けながら読む学習法です。
スピーキング力を向上させたいのに、リーディング?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
話すときには頭の中の英語の知識をアウトプットしているので、
その知識量を増やすためにインプットする作業もとても大切なのです。
特に、文法の正確性を向上させたいのであれば、正しい文法で構成された文章をアウトプットできるまでに理解することが大切なのは明らかです。
英文の精読のやり方
「精読」はあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、「熟読」に近いです。
教材は、手持ちの教科書やTOEIC問題集などで大丈夫です。
細かく1文ずつ、文章構造を理解しながら読み解いていきます。
- わからない単語は意味を調べる
- 単語は知っていても、なぜその文章でこの単語が使われたのか少しでも疑問に思ったら、辞書やネットで用法を調べる
- 主語・動詞・目的語を特定する
- どこに修飾がかかっているのか読み解く
- 使われている冠詞・動名詞・不定詞・前置詞が、なぜそこで使われている(いない)のか理解する
1文目を理解できたら2文目に進み、最後まで読み解いたらまた最初から精読をすることを繰り返します。
精読は、すごーく時間がかかりますし、正直あまり楽しくない学習法です。
でも効果はめちゃくちゃありますので、ぜひ根気強く続けてくださいね!
まとめ
英語を話すときに、正しい文法で話したいと思っていても
自分でも気づかないうちに、たくさん間違ってしまうことは自然なことです。
最初にお伝えしたとおり、一番大切なのは
文法の正確性よりも、伝える力です。
まずは、文法ミスを気にするよりも、英会話を楽しんでくださいね。
その上で、英文法に向き合いたいという覚悟ができたら、ぜひご紹介した学習法をお試しください。
がんばっていきましょう!